インフレの金利上昇に備えたローン対策とは

インフレでローンの金利が上がる!?困った影響を乗り切るには?

インフレという言葉はよく使われますが、最近では特に話題になっていますね。政策として挙げられるように、このインフレになった場合、私たちにはどのような影響があるのでしょうか。まず物価が上がるのはご承知だと思います。そのため生活費の負担が増えますが、そこで収入も増えれば問題はないのですが、そうはいかないので苦労するのです。

企業の景気が良くはなっても、それが社員に還元されるとは限りませんから、そうなると、家計においては、収入はそのままで、支出だけが増えるという事態に陥ってしまいます。そんな中、長期に渡るローンを組んでいる場合は、さらに影響が出てくるでしょう。

長期ローンの一番多い例としては、住宅ローンがありますが、インフレによってこの長期ローンの金利も上がることが予想されます。すると、当たり前に総返済額も増え、返済が困難になる家庭も増えるでしょう。そうした場合は、せっかく購入した住宅を手放す結果になってしまいます。ただ救いなのは、インフレによって、物件の担保価値も上がるということです。つまり、高く売れる可能性も十分にあり、資産として活用出来るわけです。

このインフレ対策として出来ることは、長期ローンを組んでいる場合、また現在組もうとしている場合には、変動金利より固定金利を選ぶということです。現在の低金利時代では、変動金利でローンを組めば、当初は低い返済金額でオッケーなので、とても楽です。しかも変動の最大限度は1.25倍だということで、すぐには大幅な変動がないように感じるでしょう。しかし、この1.25倍がめいっぱい、2度3度続けば、かなりな返済額上昇となってしまいます。その辺をよくシュミレーションしてみてください。

そうした危険を回避するためにも、最初はきついかもしれませんが、固定金利を選ぶことです。後々楽になっていきますし、インフレがやってきても余裕でやり過ごせるでしょう。もちろん家を手放すことなく、何年後かには勝ち組になっているかもしれません。

とはいえ、こうしたインフレというのも、実際は先が見通せない生き物のようなものです。経済がこの先どうなっていくかは、現在とても不安定なものとなっていますから、低金利だと安心をしないで、先々にやってくるかもしれない高金利時代をも考慮に入れてローンを組むことが大切なのです。